ビタミンD(エルゴカルシフェロール)
普通、ビタミンは、体内では作ることが出来ないのですが、ビタミンDについては、日光(紫外線)を浴びることで、皮膚で合成することが出来ます。このため太陽のビタミンと称されています。
カルシウムの吸収を助けることから、妊娠中の女性や、発育盛りの子供にとっては、重要な栄養素となっています。
ビタミンDの効果
歯や骨の強化や、骨粗鬆症を予防します。
言わずと知れたカルシウムは、骨や歯の主成分として活躍しています。
ビタミンDは、腸からカルシウムが効率よく吸収されるように働きます。
また、血中のカルシウム濃度に関しても調整する働きがあり、人体にとって非常に重要な役割を担っています。
筋肉をスムーズに収縮します。
筋肉の収縮をスムーズにするために必要な栄養素は、カルシウムです。
ビタミンDは、各種ホルモン等と協力して、骨から少しだけカルシウムを取り出して、筋肉をスムーズになるよう調整します。
ガンを予防します。
ガンの増殖を抑えるため、ガン細胞に栄養を補給する異常血管を抑制する働きがあることが、最近の研究で明らかとなったといわれています。
ビタミンDが豊富な食品
食品100g当りにどの程度ビタミンDが含有されているのを下表に示します。
クロカジキ | 38μg |
紅サケ | 33μg |
サンマ | 19μg |
うなぎの蒲焼 | 19μg |
マグロ刺身 | 18μg |
サバ | 11μg |
干しシイタケ | 17μg(大20個) |
欠乏症と過剰症
欠乏症
骨の形成に関わっていることから、不足すると骨粗鬆症を引き起こす可能性があります。
また、幼児の場合については、成長障害を起こす恐れもあります。
過剰症
上限量は、50μgとなっており、これを超える量を続けて摂取した場合には、下痢や吐き気、脱水症状等を引き起こします。