葉酸(ビタミンM)

妊娠したら必要な栄養素というイメージが強いですが、葉酸は、普段から摂取しなくてはならない重要なビタミンです。
中でも、貧血防止や細胞の生成に関わっていることから、認知度・人気急上昇の栄養素です。

葉酸の効果

お腹の赤ちゃんが病気になるのを予防します。

妊娠中は、様々な栄養素が大量に必要となりますが、中でも葉酸が必要といわれているのは、妊娠中(特に妊娠初期)お腹の中にいる赤ちゃんは、細胞分裂を繰り返し行っており、この時に葉酸が不足すると、「神経管閉鎖障害」「無脳症」のリスクを高めてしまいます。

葉酸は貧血を予防します。

貧血と聞くと、鉄分不足をイメージしますが、実は血液中の赤血球を作るためには、葉酸やビタミンB12が必要不可欠ですので、摂取を心がけましょう。

動脈硬化を予防します。

葉酸が不足すると、ホモシステインという物質が増加し、これが原因となり動脈硬化や心筋梗塞を招くことが言われています。
この物質の発生を抑えるためには、ビタミンB6、B12を合わせて摂ると効果大です。

胃腸の粘膜強化を助けます。

消化器官系の粘膜は、細胞の生まれ変わりが多いため細胞分裂を繰り返しています。
葉酸が細胞分裂時に活躍します。

葉酸が豊富な食品

食品100g当りにどの程度葉酸が含有されているのを下表に示します。

鶏レバー 1,300μg
牛レバー 1,000μg
豚レバー 810μg
枝豆 320μg(40さや)
モロヘイヤ 250μg(1/2袋)
ほうれん草 210μg(1/2束)
ブロッコリー 210μg(8個)

欠乏症と過剰症

欠乏症

葉酸が不足した場合の典型的な症状としては、貧血(巨赤芽球性)や口内炎、潰瘍の発生などがありますが、最も怖いのは、妊娠中に不足することで、胎児の先天的異常を引き起こすリスクが高くなることです。ですので、妊婦さんは、一日400μg摂取するよういわれています。

過剰症

一日当りの上限摂取基準量としては、1000μgといわれております。
通常の食事では、摂りすぎることはないので心配しなくてもよいのですが、万が一、大量に(上限量の1,000倍以上)摂りすぎた場合には、体内で亜鉛の吸収を妨げるなどの症状が出ます。

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