パントテン酸(ビタミンB5)

名前だけ聞くと、何の栄養素が分からないのですが、ビタミンB群の仲間です。糖質や脂質、たんぱく質の代謝に働いています。
パントテン酸はギリシャ語で「どこでもある」という意味から、普通の食生活をしていれば、まず不足ことはありません。
しかし、コーヒーやお酒を飲む人は不足しやすいので注意が必要です。

パントテン酸の効果

ストレスを緩和します。

ストレスが体に溜まると、脳からストレスと戦うホルモンが分泌されます。
パントテン酸は、このホルモンの生成に関与し、ビタミンCと一緒にストレスと対抗するビタミンです。

動脈硬化を予防します。

パントテン酸は血液中の善玉コレステロールを増やす役割があり、血管内の掃除を行うことで、動脈硬化を予防する働きがあります。

免疫力を高めます。

パントテン酸は、葉酸やビタミンB6と連携して、体の免疫力を高めることで、風邪などウイルスに抵抗することが言われています。

解毒作用があります。

パントテン酸から生合成されるコエンザイムAという物質が除草剤、殺虫剤などに配合されている有害な化学化合物に対する解毒作用あるとされています。

パントテン酸が豊富な食品

食品100g当りにどの程度パントテン酸が含有されているのを下表に示します。

鶏レバー 10mg
豚レバー 7.2mg
牛レバー 6.4mg
ニジマス 2.4mg(中1尾)
納豆 4.3mg(2パック)
牛乳 0.6mg(1/2本)
シシャモ 2.0mg(約6尾)

欠乏症と過剰症

欠乏症

1日には、成人男性で6mg、成人女性で5mgが必要で、通常の食事ではあまりないのですが、不足すると、免疫力の低下や副腎機能の低下を起こします。

過剰症

上限量の基準値もなく、過剰症の報告もありません。

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